サロンワークやヘアスタイル

僕が【ストレートパーマ】を苦手という理由

先日お客様に図解でご説明させていただいたものを記事にしてみようと思います。

僕はストレートパーマが苦手です。

語弊がありすぎます

縮毛矯正ストレートが嫌いです!

嘘です、語弊が語弊を招いてしまいます

すいませんちゃんと言い換えます

「人(他店)がやったストレートパーマの数ヶ月後の“カットのみ”が非常に苦手で、前向きに施術を行う事がありません」

ましてやウェーブパーマにしたい、なんて場合はほとんどの場合お断りしています。

■今回お客様にご説明した用紙。

まずはストレートパーマの前、おおざっぱに言うと「癖毛」の状態です

 

 

ストレートパーマ(高温を使用した縮毛矯正)をかけると当然「真っ直ぐ」になります

 

で、2、3ヶ月もすれば根元の癖がまた生え始めますね

 

ストパー(縮毛矯正)経験者なら誰もが通った事のある

根元癖、毛先真っ直ぐ」のいわゆる“四角い頭”というヘアスタイルになります
(私はこの時点でストレートをかけたお店でリタッチ矯正がベストと思っています)

 

で、カットすると

四角いどころか根元の癖と、ストレートの毛先があらぬ方向にとっちらかり、どうにも出来ません笑

お手上げです。

当然ですがこうなるのをわかっていたらスタイルチェンジのカット自体お勧めできませんw
個々にケースが違いますがお客様には対処法を必ずお伝えしています。(場合によりますが3、4点)

うぁーーあーーーーぁーー

 

 

気を取り直します。

■これを読んでる美容師さん

チオグリコール酸でブクブクに毛を太らせて過剰なまでの軟化状態から超高温テンションフルマックス!のアイロンテクニックなんて、そんな縮毛矯正なんてっ!!
大体の店が1番高い料金頂いてますよねっ!
わかりますよねっ!!言ってる事!
「チオグリコール酸でブクブクに毛を太らせて過剰なまでの軟化状態から超高温テンションフルマックス!のアイロン」
呪文じゃなくてどれだけ怖いか分かりますよね!!

その場だけでなく縮毛矯正は美容師とお客様の関係性が一番髪の毛に現れます。

言わなくてもタンパク質が必要以上に熱変性しているのは「普段のアイロン」だけでは説明がつかないタンパク変性はすぐに分かります

 

■これを読んでいるストレートパーマをしている方

今行っている、通っている美容師を信頼して下さい。
ヘアスタイルを変えたい場合は、願わくば美容室を変えないで担当者に相談してみて下さい

毎回違う所でストレートやカットを行っている、と言うのはいつか自分の身に降り掛かるハイリスクな事だと言う事を心しておいて下さい

ヘアスタイルを少し変えてみよう、気分を変えてみよう、美容室を変えてみよう
分かります。

ですが他人(他店)がやった熱処理のパーマ毛はリスクが高すぎます
どんな薬剤を何分かけて塗布したか
また全体につけたのか、そうでないのか
1回目の薬剤は何分おいたか
流すときにどのような処理剤を使ったのか
アイロンは二人でやったのか、1人だったのか
そのアイロンは何度の温度だったのか

うち(ボレロビオ)ではストレートパーマのアイロンテクニックはアシスタント項目で最後の方のテクニックテストです
それだけ難易度が高く、注意点も多いです。

ストレートパーマが苦手とか言いましたが
「その日に100点に仕上げる」事はまずしませんし、出来ません
時間をかけて、より良くしていこう。なスタンスな事をご了承ください。

クセ毛は矯正するより、調整した方が良い
が私の考えです。
髪に負担をかけない薬剤(ストレート、カラーetc)なんてあり得ません

クセを見極めたカットと、ベストな薬剤
これに勝るものは無いと自負しております

 

また余談ですが、ホームカラー(自宅で染めるカラー)を過剰に繰り返した毛髪も同じ様な現象になりご希望に添えない場合もありますよ、念のため。

 

 

■癖に悩まれている方

一度ボレロビオのカラーリスト髙橋が叶える「カット+ストレート」の事例を2件程確認の上今日は終わりにしたいと思います。

befor(30代、会社員、毎日前髪はくるくるドライヤーでブロー、お仕事は結んでいる事が多い)

wp-1481099916069.jpg

After

wp-1481099861386.jpg

ギリギリ結べる長さを残し、一番クセの出ている箇所を“収まる位置”でカット。
ソフトストレートでボリュームをダウン。

かれこれ6,7年担当させていただいております
様々なヘアスタイルをしてきて、最近はクセを扱いやすく落ち着かせる、というヘアスタイルに

アイロン矯正はしません、1人ひとりに合った「お手入れ」をヒアリングし「フォルム」をご提案します
クセに対応させたカットは1人ひとり違います。(今回は収めるカットです)

 

 

befor(10代学生、前髪や横の毛(サイド)は毎日アイロンをし、縮毛矯正もかけている、できれば縮毛矯正は真っ直ぐになりすぎるのと、伸びてきた時が大変なのでやめる方向で、でもクセはなくしたい)

wp-1481103223527.jpg

毛先は死んでいるので、この時点で「伸ばしていきたい」と言う要望は却下笑
キレイに伸ばしていきましょう、治まりを良くしましょう、前髪は自分で今まで通り頑張って!
で、やはり「収めるカット」です

after

wp-1481103336089.jpg

10代の彼女は髪質自体がしっかりしていますが、矯正は必要ありませんでした。

もちろんノーアイロン。
実は1年前の写真なのですが、今はめちゃめちゃ綺麗なロングヘアになっています。
担当歴はボレロオープンからなので1年半程。

 

 

何度も言いますが僕はストレートパーマは得意ではないです
ですが僕の担当しているストレートパーマのお客様は大体髪が綺麗になっていっていると思います。

あ。お後が宜しいようで笑

 

 

1人でも多くの方が良きパートナーとなる美容師と出会えますように。


ピックアップ記事

  1. 【卒業式】可愛く編み込みはやり過ぎないまとめ髪
  2. 新庄ばあちゃんと僕の話
  3. マンガの本棚 24 『世界の終わりと夜明け前』
  4. マンガの本棚 25
  5. この世で1番生え方の難しいカットをして途中で諦めかけた話

関連記事

  1. サロンワークやヘアスタイル

    美容室って【カットしなきゃダメ】なの?

    東京は南武線矢川と西国立の間、住宅地の中で美容室を営んでおりま…

  2. ブログ

    12/31を休みにして、今年の仕事をちゃっと振り替えってみる

    12/30にて無事に仕事を切り納めさせていただきました。今年の…

  3. サロンワークやヘアスタイル

    【インナーカラー】「黒染め×原色」からのカラーチェンジ【グラデーションカラー】

    ヘアカラー大好きおじさんです。東京は国立市、矢川と西国立の間で粛々と…

  4. サロンワークやヘアスタイル

    【セルフ前髪カット】失敗しない為の2つのコツ

    美容師です「美容師はいつもどこで髪の毛やるのか」なんて言われますが…

最近の記事

PAGE TOP